2009年04月26日

『ソロスは警告する』をレビューする!


巨額の富を築いた投資家として有名なジョージ・ソロス氏が書き下ろした書籍。

彼の昔からの持論である「再帰性の理論」について、100年に1度の金融危機の中だからこそ彼の理論の正しさを証明できるということで再度この機会に書き下ろている。

ジョージ・ソロスの「再帰性の理論」とは簡単に言うと、市場を観察者する人間がその観察した結果をもとに投資の判断を行うことで(彼の言葉でいうと「操作」)、観察したはずの市場自体が変化するために人間は完全には市場を観察できないというのもの。

哲学的な話にもなるのだが、要は市場の動きは誰にも正確に予測できないということで、今回の金融危機も市場参加者の謝った行動により引き起こされたものであるということを言っている。

既にいろいろなところで言われているが、今回の金融危機は市場原理主義が引き起こした必然的な自称であり、それはレーガン政権からはじまったものであったことや元FRB議長のグリーン・スパンの功罪でもあるといえる。

彼の「再帰性の理論」により、超バブルがどのようなメカニズムで発生したのか、また今後超バブルがはじけた後の世界経済の動向など彼ならでは理論で解説されており興味深い。

ただ、「再帰性の理論」でも解いている通り、市場の動きは誰にも予測できないということであるから、彼の予測も必ずしも当たるとは限らないと自らも説いている。

とはいうものの、20世紀の半世紀にわたり市場で数々の成功を収め巨万の富を手に入れたジョージ・ソロス氏の投資判断などが書き記されているため、そこに成功の法則を見つけ出すことができるかもしれず(当然こういう時にはこうすればよいといったテクニカルなことは記載されていないが)、金融に興味のある方には一読の価値のある一冊だ。

関連記事:
posted by ジン at 20:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/118126972

この記事へのトラックバック